早生まれっ子のおうちで勉強対策

早生まれの子が小学校入学後に勉強で苦労しないために、年長の間に自宅でできるだけ安価に幼児教育をする方法をご紹介します。通信教育や無料の手作り教材、ダウンロード教材など、我が子の発達状況と合わせて記録しています。

72色より12色の色鉛筆が好き。子供の色彩感覚と色盲について

我が家には子供用に72色の色鉛筆があり、それは子供たちが好きな時に自由に使うことができます。

ですが、長男は何故か大人用に置いてある12色の方が好きなようなのです。
出してもらわなければ使えないところにあるのに、わざわざ「出してー」と言いにきます。

 自由に使える立派な色鉛筆あるのに、なんで?と思ったので、色の違いを見分けることについて調べてみました。

 

物の色を識別する仕組み

光が反射してものが見える仕組

私たちが色を見るためには、光を生みだす源となる「光源」、光を受ける「物体」、見るための「資格(目)」の3つが必要です。

【引用元】色の事典(色彩活用研究所サミュエル 監修)

 

私たちが物を見る時には、物が光を反射し、その反射した光を目の中で電気信号に変え、脳に電気信号を伝える、ということが起こっています。


さらに色には彩度というものがあり、目の奥の錐体細胞がその彩度を識別することで赤・青などの区別をしているようです。

 

  

我が子の好みの色は彩度の高い色

子どもが色鉛筆を好きな色、好きじゃない色にわけたところ

5歳の上の子に色分けしてもらいました。
左側が好きじゃない色、右側が好きな色です。

 

ちなみに下の子(4歳になったばかり)にも同じことをしてもらったのですが、その時の気分でなんとなく「好き」「好きじゃない」を言っている様子でした。
一方、上の子は気分ではなく、しっかり好みで分けられたようです。

 

好きな色には彩度が高い鮮やかな色が多いのがわかります。

確かに好きな色だけ集めるなら12色の色鉛筆で十分楽しい気もする・・・

 

 

まだぼんやりした色は見分けられないのかな?

子供のおもちゃは、認識しやすいはっきりした色を与えましょう、と聞いたことはありませんか?
錐体細胞が発達中の間は、判別しやすい彩度の高い色を見せた方がいい、ということ。

 

このことを聞いていたので、まだぼんやりした色が見分けられず、あまり好きじゃないのかな?と思いました。

  

子どもの目の発達具合は、はっきりした輪郭や明度が認識できるようになるのは6歳くらいまでかかると言われているようです。

ですが、色の区別(彩度で高い赤や青などの純色の区別)は生後数ヶ月からできるとのこと。

 

我が子はあと数か月で6歳です。
ということは72色はもうほぼ見分けられているのかな・・・? 

 

 

72色嫌いなのは色盲だから?

今はあまり使用されない言葉ですが、色盲色弱という、色の区別がしづらい・できない場合が個人によってあるようです。
もしかして我が子が色盲色弱なのであれば、似た色の多い72色は苦痛なのではと思いました。

 

しかしこの色盲色弱というのは、目の奥の赤・青・緑をそれぞれ認識する細胞が、どれか欠けている、もしくは100%機能できていない状態のこと。
つまり、色彩の区別が付きづらいようです。

 

我が子の場合は純色ばかり選んでいて色相ははっきり区別していそうなので、これとは違うのかな。

 

 

12色が好きなら12色で十分?じゃあ72色は無駄?

じゃあ12色で十分なのか?72色の色鉛筆を使わせるのは無意味なの?と言うと、そういうわけではないようです。

 

発達中の錐体細胞に様々な色をみせることで、脳への良い刺激になります。
また、似たような色で「どちらが濃い?」「どちらが明るい?」を区別する色彩感覚は、様々な色を見ることで育つようです。

 

 

まとめ 

彩度の高い色は見分けやすいというもこともあり、我が子が72色の色鉛筆よりも、はっきりした色だけの12色の色鉛筆を好むのは子供の好みなのかなーという結論に至りました。

きっと成長するにつれてたくさんの色鉛筆も使いこなせるようになるよね。 

 

おまけ:記憶にいい色は?

2002年日本大学の論文によると、目への負担と記憶に関しては、効果のあるのは「ピンク」だそうです。

参考:蛍光色によるマーキングの効果

 

集中することに関しては「青」、やる気や刺激という意味では「黄」が効果的という説もあるので、勉強に関しても自分に合う色を探せるといいですね。