小学1年生、冬休みに初めて読書感想文という長文&原稿用紙に挑戦しました。
原稿用紙に慣れていない息子に書き方を説明しながら進めます。
とはいえ、原稿用紙に書くなんて私も久しぶり。
段落の最初は1マス開ける、句読点は1マス使う、など最低限のものは一応覚えていました。
しかし困ったのは、かぎ括弧の使い方と書き方。
これを機会に調べて復習したので、かぎ括弧(「」)についてまとめます。
読書感想文に挑戦した時の記事はこちら↓
かぎ括弧を使う場面は主に3通り
かぎ括弧を使用するのは、主に以下の場面です。
- 会話文
- 引用
- 強調(読みやすいように)
書き方に厳密な決まりはない
文科省などどこかが原稿用紙の書き方を統一して決めているのかと思いましたが、なんと、公式に定まった原稿用紙の書き方はないようです。
”原稿用紙での「 」(かぎ)の使い方については,公的に示された決まりはありません。”
小学校で習うもの、中学校で習うものにも差があります。
さらに、新聞等の出版物と、学校で習う作文用紙の使い方では一般的な書き方ルールが異なるようです。
例えば、閉じ括弧の前に句点を点けるかどうかは、下記の場合がほとんど。
- 小学校 → 句点+閉じ括弧
- 新聞 → 句点なし+閉じ括弧
原稿用紙での書き方については公的な決まりがないため、文章全体で読みやすく統一されていれば、「正しい使い方」にこだわりすぎなくてもよいかもしれません。
迷いやすいルール
こういう場合どう書くのだろう?と迷いやすいものをまとめます。
閉じ括弧:句点(。)をつけるか
閉じ括弧と一緒に句点(。)を付けるか問題。
上記でも書いた通り、
- 小学校 → 句点+閉じ括弧
- 新聞 → 句点なし+閉じ括弧
が一般的なようです。
句点と同じマスに書くか、別のマスに書くかという問題もあるのですが、小学校の教科書では同じマスに書くように記載がありました。
閉じ括弧:行末にきたとき
行末に閉じ括弧がきた時、どこに書くか問題。
普通は行末の同じマスに文字と一緒に閉じ括弧も入れます。(図左)
もしくは、あまり見かけませんが、欄外(下)に書くという書き方もあるようです。(図右)
これは、記号は行の頭には書かないという一般的なルールがあり、行頭にクエスチョンマークと閉じかっこ(?」)がくる場合などは、記号であるクエスチョンマーク(?)を行頭に書くわけにはいかないので、欄外に書く方法があるようです。
括弧の前後に改行するかどうか
括弧の前後で改行するか問題。
- 会話は改行する
- 強調や短い引用は改行しないで続けて書く
一般的に始まり括弧は改行するルールが浸透しているので、基本的には改行すると思っておけばよいようです。
ただし、強調や短い引用の場合は、改行することで読みづらくなることがあるため、改行しないことも多い。
さらに、長い引用の時は2マス開けるなどの書き方ルールもあります。
ちなみに物語小説では、セリフは基本改行していて、後から引用される思い出しセリフは改行されていない印象です。
始まり括弧:1字下げるか
改行して書く始まり括弧の前を1マス空けるか問題。
- 基本的には空けない
- 段落の始まりなら下げる
さらに2行目以降に関して行頭の1マスを空けるかどうかは、
- 小学校→空ける
- 中学校→空けない
などの違いがあるようです。
始まり括弧:行末にきた時
始まり括弧を行末に書いていいのか問題。
これは書かないのが一般的なようです。
きてしまった場合は、前の書き方を工夫して、行末に来ないようにします。
例えば、前の文のどこかに「、」を入れることで1字ずらすなど。
強調の始まり括弧なら書いてもO.K.と言う説もありましたが、回避できるならば書かない方が無難そうです。
まとめ
かぎ括弧の書き方に厳密な決まりはなく、会話かそれ以外かを意識した上で、読みやすく使い分けるというのが正解な気がします。
ちなみに、「」の中でさらに括弧を使用するには『』を使うそうです。