早生まれっ子のおうちで勉強対策

早生まれの子が小学校入学後に勉強で苦労しないために、年長の間に自宅でできるだけ安価に幼児教育をする方法をご紹介します。通信教育や無料の手作り教材、ダウンロード教材など、我が子の発達状況と合わせて記録しています。

算数で使うシェーマ図ってどう書くの?

アイキャッチ画像

小学生のお子さんがいる家庭で聞かれる「シェーマ図がわからない」発言。
しかし、そもそもシェーマ図って何?という親御さんも多いはず。
親世代の時にはなかった気がします。

というわけで、今回はシェーマ図について書きます。

 

シェーマ図とは

シェーマ図とは、元々は図形や表のことです。
今はもっと広義な意味で、色々な分野で使われているようですね。

医療のシェーマ図と算数のシェーマ図比較

医療ではカルテ等で使用する身体の図として、算数ではかけ算や割り算を理解するものとして使われています。

 

小学生で登場するシェーマ図は、かけざんと割り算を理解するために使われる図を指していることが多いです。
文章題でどう計算していいかわからない場合に、図にしてわかりやすくしよう!というもの。

 

「テープ図」や「4マス図」「かけわり図」などさまざまな呼び方があるので、通っている小学校の先生がどのような呼び方をしているか、お子さんに聞いてみるといいかもしれませんね。

 

 

どうやって使う

さて、算数の分野では「かけわり図」とも呼ばれるようですが、どうやって使うのでしょうか。
まず十字線で分けます。

そして、それぞれのエリアを下記の意味で分けて書きます。

シェーマ図のどこになにを入れるか

  • 左上 → 1あたりの量
  • 右上 → 全体の量
  • 左下 → 空、もしくは単位を書く
  • 右下 → 分量

 

例を挙げます。

 

例1)かけ算

1皿にりんごを3個ずつ置きます。

4皿あるとりんごは全部で何個でしょうか?

シェーマ図で全体量を求める

3個/皿×4皿=12個

 

 

例2)割り算1

りんごが全部で12個あります。

1人3個ずつ分けると、何人に分けられますか?

シェーマ図で分量を求める

12個÷3個/人=4人

 

 

例3)割り算2

りんごが全部で12個あります。

4人に分けると、1人何個もらえますか?

シェーマ図で1当たりの数を求める

12個÷4人=3個/人

 

 

例4)道のりと速さと時間

家から学校まで1000mあります。

速度50m/分で歩くと、家から学校まで何分かかりますか。

シェーマ図で速度の問題を解く

1000m÷50m/分=20分

 

 

例外)4マス関連表

かけ割り算としてのシェーマ図と混同されがちな似た図に、4マス関連表というものがあります。
筑波大学附属小学校の田中先生が考案したものです。

 

使用するのは、割合の問題のとき。
例えば「500mlで480gの液体があります。この液体100mlは何gですか。」

4マス関連図

こういう問題では、同じ十字線でも、下記のように単位を揃えて使います。
1あたりの量とはあまり考えません。

 

これもシェ―マ図と呼ばれることがありますが、かけわり図とは別物ですね。

 

 

なににいいの?必要?

単位をはっきり区別するということに意味がある

かけ算でいえば、1皿あたりりんごが2つ載っていて、それが3皿あります。
この場合、式は2×3=6です。

 

これが3×2=6だと、答えは同じでも意味が違ってくるよね、ということを理解しておいてほしいわけです。

2×3と3×2の違い

これがわからないままかけ算を通過してしまうと、割り算や割合の問題になった時に「どっちで割るのかわからない!」という事態に。

 

 

文章題を図に変換する

文章問題、難しいですよね。
これを1つずつの数値に対して読み解いて図に表すことができるのがシェーマ図です。

 

同じ値段のチョコを5個買います。5個の値段が150円でした。チョコ1個の値段はいくらでしょうか。

文章問題をシェーマ図に反映する例

図にすることで、150÷5を計算すればよいことがわかります。

 

小学6年生になると変数xやyを学ぶので、わからない数(求める数)をx,yにおきなおして式を書くことができますが、小学低学年ではまだ変数がありません。

そんな時にシェーマ図が有効です。

 

 

何年生で学ぶ?我が子の場合

我が家の子どもの場合、初めてシェーマ図という言葉がでてきたのは小学2年生10月でした。

小学2年生10月から掛け算がはじまり、学校からのプリントで「シェーマ図を用いて教えています」とのこと。

 

ただ息子の話や宿題プリントの様子からすると、2年生の今はまだ図を書くのではなく、「1当たりの量」「分量」「全体量」を探すことに注力しているようです。

本格的にシェーマ図を使用するのは、割り算を学ぶ小学3年生頃からなのでしょうか。

 

小学2年生では、1桁×1桁のかけ算を学びます。
この方法が、いきなり九九暗唱ではなく、意味の理解から入っていました。

  1. 1当たりの数を探す
  2. 分量と全体量を探して式を書く(単位付きで書く!)
  3. 5の段から開始(小2 10月)
  4. 2の段→3の段→4の段……

後半になると暗唱がメインになり、宿題で掛け算の暗記カードが出ています。

 

 

終わりに

びっくりしたのは、各段の進み方がとっても早いです。
私「今日は2の段を学んできたのだねー」
息子「明日は3の段するって」
私「え、1日しかないの!」

 

もちろん戻っては繰り返しするのでしょうが、次から次へと新しいことを覚えなければいけないようです……子どもってすごいね。

 

暗唱が始まってしまうととにかく暗記!ついていく!のが大変になりそうなので、最初のシェーマ図の概念はその時点でしっかり理解しておいたほうがよさそうです。

 

かけ算で嬉しいのは、ある程度覚えてしまえば机や鉛筆がなくても車の中等の暇つぶしで復習できるところ。

おすすめは、車内でも聴けるかけ算の音楽です。

リズムが独特なので歌うのは少し難しいですが……小学1年生までは聞き流していましたが、小学2年生でかけ算を学んでいる今は積極的に自分からきいています。

【追記】びっくり!
10月から兄が聴き&歌い始めたので、それに便乗して歌っていた年長の弟。
最初は数字もぐちゃぐちゃでしたが、1か月で3の段まで言えるようになっていました!
(意味は理解できていないようで、丸暗記ですが……5歳なので今はそれでいいや。)

 

気になる方は掛け算はYouTubeでも公開されているようなので聴いてみてくださいね。