4歳10か月の頃、全部で何個とかの足し算の前段階になりそうな概念が出てきました。
数字も100まで理解してきたことだし、10までは概念としてもばっちり。
なので、足し算引き算を教えてみようかな、と思い、動き出しました。
今回は初めて足し算引き算に取り組む子への教え方を、手作り教材と共にご紹介します。
いきなり足し算の数式をやってみたけれど、上手くできない子供にどう教えたらいいのか!?
「いくつといくつ」の教え方!
- 足し算引き算の前段階となる「いくつといくつ」の学習とは
- 「いくつといくつ」と足し算・引き算の違い
- 注意!「分解」は「7は3とあといくつ?」ではない
- 「いくつといくつ」を遊びながら教える手づくり教材
- まとめ。繰り上がりの計算をする時に差が出てくる
足し算引き算の前段階となる「いくつといくつ」の学習とは
まず、「3+2=?」などの足し算引き算の前工程として、合成や分解があります。
小学校の単元では「いくつといくつ」というものです。
- 「7と3でいくつ?」が合成
- 「10が4と6に分けられる」が分解
これならまだ数字が書けなくてもできますね。
ちなみに紙に書いてする「いくつといくつ」はさくらんぼ計算というようです。
「いくつといくつ」と足し算・引き算の違い
母は「いくつといくつ」(合成分解)と、足し算引き算て一緒じゃないの?と思ったのですが…
要はやってることは一緒。でも子供の発達では段階を追うようです。
いきなり「3+2=?」とか言われてもわかるわけがないということ。
個人差はありますが、足し算や引き算までの理解の順番は主に下記なかんじ。
- 1や2が物の量を表していることがわかる
- 多い・少ないがわかる
- 物が増えたり減ったりすることがわかる(さっきまで5個のおやつがあったけど、食べたから少なくなったよね)
- 物の増減を数で伝えられる(いちごが3個あった。お母さんからまたもらったから今5個になったよ。)
- 数式と対応づける(「3と2で5こ」「3たす2は5!」)
注意!「分解」は「7は3とあといくつ?」ではない
「いくつといくつ」の考え方のうち、合わせるのが合成、分けるのが分解です。
ですが、分解を教える時に言いがちな「7は3とあといくつ?」という言い方は、子供にとって混乱を招きます。
例えば「7の分解」を教えようとした場合、たくさんあるおはじきの中から3つ取り出して見せて、「7になるには3とあといくつ?」と聞くことがあると思います。
でも、実はこれは子供にとっては「7の分解」よりも難しいことのようです。
正しくは、おはじきを7個だけ置いておいて、それを分けて「7は3と4だね」という言い方をすること。
その違いは、全体の数が元からそこにあるかどうかです。
全体像が見えていた方が把握しやすいというのは大人でも一緒ですもんね。
「いくつといくつ」を遊びながら教える手づくり教材
手作り教材1 持ち歩けるビーズ紐
作り方
ビーズを紐に通したものを1から10までそれぞれ作ります。
以前100玉そろばん手作りしようかなーと思って購入していたダイソーのビーズが家にあったので、たこ糸を通して作りました。
合成(足し算)の教え方
区別なく山のようにまとめて置いた10本のうち、ランダムに1本取り出して分けて両方隠します。
片方ずつ開けながら、「右手は何個?」「左手は何個?」
両手を隠して「じゃあ全部で何個?」
2つの数字がまだ記憶できない場合は最後は全部見せてもいいですね。
分解(引き算)の教え方
1本ずつ使います。例えば5の分解をすると決めたら、5の紐だけを出します。
最初に、ここに「○個あります」もしくは「何個ある?」で全体数を把握します。←大事です。
てきとうに分けて両手でそれぞれ隠します。
片方だけ見せて、「じゃあこっちは何個?」でもう片方の数を答えてもらいます。
難しければ隠さずに、「〇個は何個と何個になった?」でもいいと思います。
メリット
小さめサイズなので全部合わせても省スペース。
ポーチなどに入れていくと病院の待ち時間などにも遊べます。
手作り教材2 牛乳パックで数並べ
作り方
牛乳パックを切り、1から9までのスティックを2本ずつ色違いで作ります。また、それぞれの数がおけるシートを作も作ります。
スティックと言っても中身のない筒状で、シートはその辺にあったA4コピー用紙にマジックでかきました。
合成(足し算)の教え方
それぞれの数のシートをだしてきて、「合わせて○個になる組み合わせを見つけてね」。
分解(引き算)の教え方
合成で作ったシートをそのまま使って、「〇個は何個のスティックと何個のスティックだった?」
どの組み合わせが該当するのか、指さししたりシートから離してみたりしてみてもらうとよいです。
【後日追記】手作り教材3 牛乳パック教材をマグネット版に改良
上記「手作り教材2」について。
我が子がソファの上でやっていて、「ずれちゃうーー」と言って止めてしまうことがありました。
そのため、後日ずれないようにマグネット版を作成しました。
ダイソーで購入したマグネットシートに書いて切っただけ。
正直牛乳パックで作るより簡単です 笑
我が家ではニトリで購入したホワイトボードをリビングに置いて、そこで使っています。
(ニトリのホワイトボード、90×60センチの大判が千円程度で買えました!)
ない場合は冷蔵庫でも良いですね。
手作り教材への反応
作っている途中から「それなにー?」と興味深々だった我が子。
どちらかと言うとビーズ紐の方が楽しそうでした。
おもちゃ要素が強かったからかな?机に向かわなくても気軽にできるからかな?
ちなみに、3歳半の弟も3~5程度のビーズ紐を使って数えたり、牛乳パックの方を積み木のように組み合わせて遊んだりしていました。
興味を持って使ってもらうには、お金のかからない目新しさが一番のようです。
まとめ。繰り上がりの計算をする時に差が出てくる
小さい数の足し算引き算をするのに限っては、特に「いくつといくつ」なんて習得しなくても大丈夫じゃないのかな?とも感じます。
ですが、今後、繰り上りの足し算、繰り下がりの引き算をする際に、この「いくつといくつ」ができるかどうかで差が出てくるようです。
目標は、できれば指を使わずにスッと「いくつといくつ」の数が言えること!