数の概念は、3歳頃から理解できてくると言われます。
小学1年生では繰上りの足し算なども学ぶので、2桁までは覚えておきたいところです。
この記事では、子どもに数を教える方法や、我が子が初めて100まで言えた時までの過程をご紹介します。
「唱える」のと「数える」のは違う
まず理解しておきたいのは、「数唱」と「計数」について。
1から100まで言えるということには、「1から順に唱えることができる(数唱)」と「実在するものと対応付けて1から100まで数えることができる(計数)」の2パターンがあります。
10まで言えるようになったからといって、ものの数が数えられるとは限りません。
必死になって100まで数唱できるようになるよりも、唱えるのと数えるの、ちょうどいいバランスで覚えていけるといいですね。
数を教えるのに親ができること
10までの小さい数につちては、日常生活で使っていれば自然と覚えていくことができます。
下記は、数を覚えるまでに我が家でもやったことです。
生活の中で数に触れる
日頃から「なんこー?」や、「いーち、にーい。2こだね」など、1から数を数えるようにします。
数の概念を理解するために、モノとかけあわせるのは効果的です。
スーパーで「じゃがいも2個とって」などは子どもも楽しいので余裕があればおすすめです。
お風呂を上がる時に数える
お風呂に浸かって上がる時、「10まで数えたら上がろうね」と、子どもの頃しませんでしたか?
10まてであれば指で数えられるので、道具も入りません。
わからない場合は親が先に数えたり一緒にするといいです。
ちなみに「ひとつ、ふたつ、…」を覚えるときにもこの方法が役立ちます。
階段の段数を数える
毎日通園などで通る階段があれば、段数を数えるといいです。
リズムよく運動することでセロトニンなどの脳内物質が分泌され、勉強がはかどるいう研究結果があります。
我が子は数を覚え始めの頃に楽しそうにしていました。
その階段は47段までしかなかったですけれど…
ドラえもんCDをきく
数覚え始めの頃に、我が家で聞いていたのはこちら。
車に乗った時に流していました。
ただ、歌のスピードが速めなので、一緒に歌うのは難しいかもしれません。
100玉そろばん
バラバラにならずに数えやすい玉そろばん。
各社から色んな特徴のものが出ています。
60や70など大きい数は日常生活の中で数える機会がないので、玉そろばんがあると便利です。
数を数えるだけでなく、まとまりのかずや、いくつといくつなどを理解するのにも使えます。
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見えるところにポスターを貼る
数字を目にしたら「数えようかな」という気分になるので、リビングなどにポスターを貼るのがおすすめです。
ポスターだと、数えるのと同時に、数字の形も覚えられるので一石二鳥。
可視化することで、10の位が縦に並んでいるのが分かりやすく、桁の繰上りをなんとなく覚えられます。
(位の理解はまだ難しいですが、並んでるなーと気付ければ十分)
我が家では10までを理解した後、4歳9ヶ月の頃からリビングに貼ってました。
我が子が読めるようになるまでの過程
我が子の場合、10まで言えたのが4歳始め頃、100まで言えたのが5歳前くらいでした。
それまでどんな様子だったのか、ご紹介します。
3歳:興味なし
お風呂で10まで数えるのをやっていましたが、本人あまり興味もなく…
3歳後半頃になって、3まで数えられる、4まで数えられる…と増えていきました。
数字の形はまだわかっていなかったです。
4歳始め:10まで言える
1〜10まで言えるようになっていました。
特に練習したでもなく、気付いたら言えていました。
物を数ごとに分類したり並べたりはしてたので、理系脳だろうなー…と思うことがたびたびあります。
複数あるものを「いーち、にーい、…」と数えて、最後に「〇こ!」と言えているので、数の概念も理解していると思います。
もし、数えたあとに「全部で何個あった?」と聞いて、〇個という言葉がでず、また「いーち、にーい、…」と数えだすなら、まだ数を数えるということがあやふやかもしれません。(2歳半の下の子がこんなかんじ。)
4歳10か月:なぜか必ず8が飛ぶ
19あたりまでは言えますが、なぜか必ず18が飛びます。
(下の子の時はよく17を飛ばしてました)
また、久しぶりに数えると、他にもちょいちょい数が飛んだりも…
それから1ヶ月くらいかけてだんだん、27くらいまで…38くらいまで…と言える数が増えていきました。
38辺りからはあまり数えているのを聞いてたことがなかったのですが、車の中でポスターを見れない状態で数えてもらったところ、一応68あたりまで言えていました。
親からしてみればそこまで言えるのに100までいけないのはなぜ?というかんじなのですが・・・考えるの疲れるのかな?
「1桁が8の数字が必ず飛ぶ」「19→20など、繰上りのところは少し迷う」ようです。
ちなみに、5程度までの物ならばぱっと見で数えなくても言えるようになりました。
4歳11か月:100まで言えた!まだまだ7,8,9の数字が苦手
ポスターを見ながら、1から100まで初めて到達!
99まできたら思いっきり母の方を振り返りました。
「ひゃく」の読み方がわからなかったらしい。
100円玉を見せたりはしていたけれど、1から順番に、という意味では記念すべき「100」初登場。
ただし、完璧なわけではなく、課題もありました。
・1の位が7、8、9の数字になると自信がなくなる。
どうやら、7を「なな」と読んだり「しち」と読んだりするので、順番に読んでる間にどれがどれ!?ってわからなくなるみたいです。
・繰上りの数字のところで少し止まる。
「ごじゅーきゅう(59)、・・・・・・・ろく・・・じゅう?」みたいなかんじ。
5が終わったから次なんだっけ?と考えているがわかって面白いです。
・10から下がるのはまだあやしい
完璧に理解しているわけではなさそうなので、それはちょっとずつ定着していってもらいたいところ。
とは言え、多少忘れても、小学校に入ってからついていけなくて困ることにはならないだろうから、ひとまずO.K.!
5歳0か月:100までしっかり言える
5歳になって少しした頃、ポスター見ずに言ってみて、と1から100まで数えてもらったところ、前よりも確実に理解してしっかり言えていました。
よって数唱はできることを確認。
また、購入した100玉そろばんを使っていた時には、移動している玉の数と数えている声が一致していたので、計数もきちんとできていることが確認できました。
おまけ: デジタルの数字は読み辛いらしい
我が子の様子を見ていると、丸いフォントの数字が読めても、デジタルの数字は読みづらい場合があるみたいです。
例えば体温計や、計算機など。
数字という認識はあるようですが、「2」と「5」がわかりづらかったり。
形をしっかり覚えたら区別できるようになるのかな。