1から10までの数字を理解して言えるようになった頃、気になっていた玉そろばん。
ついに購入して少し子どもと一緒に遊んでみたので、その記録です。
玉そろばんとは
基本、「右に寄せておいて左に移していく」という使い方をしながら、玉の数やまとまりを理解していきます。
玉そろばんの存在は知っていたものの、この使い方を知らなかった私は、最初はただ数えるだけでしょ?と思ってました。
でも調べていくと、メリットが色々ありました。
- 日常で60とか70とか数える機会がないので、 大きな数に触れる機会ができる
- 可視化することで足し算・引き算の元になる合成・分解を幼児でも理解しやすい
- バラバラにならないのでおもちゃとして収納しやすい
- カラフルなものを選べば幼児の気を惹きやすい
- 10ごとのまとまりになっているので繰上り・繰下がりの計算練習も可能
選んだ時の希望条件
必須でない条件もあるのですが、一通りできることを調べたうえで、この機能ついてたらいいなーと思ったものです。
・5や50など一定の数で色が分かれている
→かたまりの数を理解しやすい。5、10、50で別れていたらベスト。
・後ろに紙を入れられる、入れ替えられる(もしくは背板がなくて向こう側が見える)
→連続の数字だけでなく、「2,4,6...」や「5,10,15,...」などの補助紙も入れたい時のために。
・足し算と引き算用の数字の紙を設置できるスペースがある。
→数式も後々覚えられたらいいなぁ。
・素材はこだわらず
→素材はプラスチックとか木とかあるみたい。我が家は特にこだわりがないのでなんでも可です。木にしようと思ったら、プラスチックよりも選択肢が減り、高価になりがちな印象です。
・形もこだわらず
→1つずつの粒が、つるつるの丸よりも、ダイヤ型みたいにカットされている方が子供の小さい手でもはじきやすいようです。
・10個の束がきちんと左右に分かれる(重なる部分がない)
→そろばん自体の幅が狭いと、「1段目10個左、2段目10個右に」としたときに、1段目と2段目が重なってしまいます。くっきり分かれた方がかたまりの数がわかりやすいだろうと思うので、重ならないものがいいと思いました。
・使い方の本があればなおよし
→どうやって遊べばいいのかわからないのであったらいいなと思ったのですが、ネットで検索したら使い方はいっぱいありそうでした。本を見ながら、というのはできなくても、母が調べて教えてあげる形式でもいいかな。
・※横置きもできる
→購入前には入っていなかった条件ですが、結果的にあってよかった機能。力の強い我が子、縦置きだと勢い余ってよく倒すんです。また、寝転んだり床に座ったりしながらする時に、横置きの方が高さが合いました。
候補と買ったもの
候補
100玉そろばん+れんしゅうちょう - トモエそろばん
→れんしゅうちょうがセットになっているので、何をしていいのかわからない事態が防げるなと思って気になりました。(単品販売もあります)
くもんの玉そろばん120 - くもん出版
→100ではなく120まであることが特徴です。100までの数唱はできても、3桁以降ってそういえば家で教えないよね…というパターンが多いと聞いて気になりました。
玉そろばん+数字カード - メーカー不明。おそらく海外製品
→そろばんの上に「3+2=5」などの数字カードを並べられるものです。数式の勉強も一緒にできるのが魅力だなと思います。
買ったのはくもんの玉そろばん120
最終的に、3桁あることに惹かれ、上記の候補から「くもんの玉そろばん120」を購入しました。
数の概念理解から10の合成・分解までのやりかた
5歳になった頃、開封して最初の日にやってみたことと子どもの様子です。
最初にやってみることリスト
- 1から120まで、右から左に移しながら数える
- 「2、4、6、…」「3、6、9、…」とまとまりで数える
- 10のまとまりで1段まとめて数える
- 「10、9、…」「100、99、…」と逆に数える
- 花は「1りん」、車は「1台」など単位をつけて数える(付属のシート)
- 段ごとに1・9、2・8、…と分けておいて、「1個と、何個?」(10の分解)
- 段ごとに1・9、2・8、…と分けておいて、「1個と9個で何個?」(10への合成)
1.1から120まで、右から左に移しながら数える
開封してまず、どうやってするの??となったので、最初に1から120まで動かしながら数えるのを教えました。
始めは1つずつ丁寧に運んでいたけれど、途中からぴしっとはじくのが楽しいことに気づいたらしく、はじくのが楽しそうです。
1から100までは読んだこともあるので自力でいったけれど、初めて見る101以降には「えぇ!?おかあさん読んで」の反応。
リビングの壁に貼っている数字表だけを見ながらだと1回100まで読むのもやっとなのに、何回もやっていると、早く動かしたいのかだんだん読むのも早くなっていました。
2.「2、4、6、…」「3、6、9、…」とまとまりで数える
まとまりで数えるのを教えるために母が動かすと「僕が動かしたいの!」と怒られました。
そして子どもが2ずつのまとまりで数え始めた結果、1とびと言うよりは、「いちに、さんし、ごろく、しちはち、・・・」と2ずつ動かすだけなかんじ。
3ずつ動かして、1段目は1個余っちゃう、2段目は2個余っちゃう、3段目・・・ぴったりだ!と教えると、感激した様子で「僕やる!」と張り切って続きをやっていました。
4ずつ動かすのも同じく、2段目(20)でぴったりになることを知ると、自分で、「3段目は2個余っちゃうねーでもー?この段(4段目)はー?じゃーん!ぴったりー!」と楽しんでいました。
5ずつは1段で完結してしまうので面白くはなかったみたい 笑
3.10のまとまりで1段まとめて数える
10、20、30、…と、1行まるごと左に移しながら数えます。
動きは簡単なのでスムーズ。
でも母と一緒に読みながら100まで行った後、「次は??」と規則性がわからなくなった様子。
そして120まで終わると、「すぐ終わったね!」だそうです。
4.「10、9、…」「100、99、…」と逆に数える
1段目のみで10から下がっていくのは楽勝みたい。一応補助版の数字見ながらだったけど。
100から下がっていくのは、最初はよくわからなかったみたいで、子どもが動かして母が数えました。
60あたりからわかってきたのか、数字を見ながら一緒に読みました。
5.花は「1りん」、車は「1台」など単位をつけて数える(付属のシート)
単位を読むところでは、わからないから嫌なのか、子どもは玉を動かし、ほとんど母が一人で数えました。
早く覚えて読めるようになるといいね。
「1杯、2杯、…」のところだけは聞きなれていて自信があったのか、母と一緒に読んでいました。
6.段ごとに1・9、2・8、…と分けておいて、「〇個と、何個?」(10の分解)
段ごとに上から1と9、2と8、…と分けて、こっちは〇個だね、じゃあこっちは?と指差しながら、後半は右側を隠してのクイズ。
まだちょっと意味がわからなくて、数えてたみたい。
「階段みたいでしょ」、がヒットしたのか、終わった後も動かしたりして階段みたいなのを作っていました。が、途中から1個ずつずれていたりとかも…
7.段ごとに1・9、2・8、…と分けておいて、「〇個と〇個で何個?」(10への合成)
全部1から数えてました 汗
1段が10個だよね、とか、さっき数えたよね、とかいう理屈は通用しません。
親からしてみれば1から数えるの大変だろうに頑張るなぁ・・・という印象。
くもんの玉そろばん120を買ってよかった点ともうちょっとな点
遊ぶときには寝転んでしたりするので、(姿勢悪いけど遊びなので目をつむる…)横置きできてよかったです。
また、手のひらやほかの指が他の玉に触って動いてしまうので、幅が十分にあるものにして正解でした。
真ん中の仕切りがついているので、兄弟で明確に分けられて喧嘩になりにくいのも魅力です。
下の子が小さくても誤飲の心配が少なくて済むのもよいですね。
強いて言えば、収納がしづらいです。
こどもが扱いやすいサイズのため、少し大きいんです。
バラバラにならないので片付けは楽なのですが、カラーボックスにすっぽり収まるサイズだったら収納もしやすかったなーと思います。