お子さんは、以下の質問に答えられますか?
「100円玉1枚と10円玉10枚、どちらがお得?」
我が家では、小2息子はわかりました。年長息子はわかりませんでした。
子どもに教えるお金についての勉強は、お金の種類や計算についてだけでなく、その価値や運用方法もあります。
お金の種類について教える方法の記事はこちら。
今回はお金の価値について考えます。
生活の中では、お金について1円・1,000円などの大小だけでなく、鉛筆は100円くらい、誕生日のおもちゃは〇〇円くらい、という相場を知っておくことも大事です。
お金の価値について教える必要性と、お金について学べる幼児向けの絵本~小学生向けの本をご紹介します。
幼いころからお金について教える必要ある?
日本では子供がお金の話をするのは推奨されない傾向があります。
アメリカや香港では小学校でお金について学ぶのに、日本の小学校では「お店で買い物してみる」程度しか行いません。
(2022年から高校でやっとお金の授業「資産形成」が必修になりました)
お金お金、と言うと、がめついとか思われるんですよね。
これはものを欲しがるのがあまりよくないという昔の風習からの名残と言われています。
親によっては、子どもの間はお金について知らなくていい、心配しなくていい、という想いからお金について子どもと話さない場合もあります。
立派な親の考え方です。
ただしそれは本当に子どものためになるでしょうか?
確かに親が管理すれば楽ですし、トラブルになりづらいです。
しかし、何事にもお金がかかっていることを教えないと、アプリの課金などにお金がかかっていることに気づかないのです。
また、物の価値や相場がわからないまま親元を離れてると、ひとりになってから失敗する可能性があります。
親である私の心配は、早い頃からお金の価値がわかると、ケチになるのでは?というものでした。
考え抜いて出した結論は、「一度はなればいいんじゃない」というものです。
節約を知って、物の価値を知って、その上で自分はどこにお金をかけたいのか、を知ればいいと考えました。
お金について学べる絵本
複雑なお金の仕組みについてまだわからなくても、なんとなくお金について学べる。
そんな絵本をご紹介します。
おかねはどこからやってくる?
どうしてもおもちゃが欲しいクマの子は、お金を探す旅に出ます・・
どうしたらお金が手に入るのだろう?
ATMから出てくるでしょ!と思ってる子に読んで欲しい。
字は少ないので、ひらがなとカタカナを読めるようになっていれば一人でも読めます。
キッズマネースクールという、お金の子供向け講座も行っている仕事をしている人が書かれていることもあり、結末には大人も少し考えさせられるのではないでしょうか。
100円たんけん
100円で何が買えるかな?を探す絵本。
「そのねだんにみあっているかどうかかんがえてものをかっている」という説明では、我が子は「お母さんもそうしてるもんね」と言っていました。
昔は物々交換だったことや、「やさいは、とれたところやきせつによってねだんがちがっているらしい」ことが載っています。
学ぶポイントがしっかり載ってるなーと思ったらくもん出版でした。なるほどね。
おかねをつかう
お金は出てこず、人参をおかねとして見立てて物々交換を学びます。
なぜ欲しいものが全部は買えないのか、「あれも欲しいこれも欲しい」タイプのお子さんにおすすめです。
小さい子へのよみきかせにもおすすめでこちらの記事でも紹介しています。
https://calmond.hatenablog.com/entry/reading-to-children
お金について学べる小学生向けの本
あそんでまなぶはじめてのおかねえほん
お金とは?から、お小遣いや生活費について、稼ぐことについて、物流など、幅広く網羅されている本です。
内容はしっかりしているのに、絵がたくさんで小学低学年でも読みやすいです。
我が家では章ごとに分けて寝る前に読み聞かせしました。
途中クイズなどの遊び要素もあるので、未就学児も飽きずに見ていました。
「電車にお金がかかるのはなぜか」「100円に110円払わないといけないのはなぜか」など、「そうそう、これも教えとかないと」と思うものがたくさん載っていました。
10歳から知っておきたいお金の心得
お金の基本について理解できて、次の段階に進みたい場合はこちらがおすすめ。
小3〜4くらいでしょうか。
文字数は多いですが、イラストでも説明されているのでそこを読むだけでも知識はつくと思います。
「原価」「円高円安」などのごいや銀行の仕組み、世の中のお金の流れなど、世界に関わる大きな範囲に目を向けて説明してくれています。
お金にふりまわされず生きようぜ!
レストランを立て直すにはどうすればよいか、という読み物です。
小学校低学年では習っていない漢字も出ますし、少し難しいので、小学高学年くらいからおすすめします。
お金についての基礎を学ぶというよりも、こういう考え方もあるよね、という印象です。
まとめ
お金の価値を教えると言っても、気負う必要はありません。
ご紹介した本はイラストも多く読みやすいので、子どもと一緒に読んでいておもしろかったです。
お子さんの年齢に合わせて、読み聞かせにもぜひどうぞ☆
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